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MYOG Tips 製作日記

冬用ハンモック装備 その3 化繊で作るUnderQuilt(アンダーキルト:UQ)編

更新日:

タープが出来た、ハンモック本体も出来た。

これでハンモックキャンプ行けるぞー!!Woo hoo!!

・・・・・とはならない。

夏ならこれでいけなくはないが、虫に刺されてえらい目に合うだろう。
バグネットが必要だ。

今は冬なので、バグネットはそんなに必要ないが、防寒を考えねばならない。
特にハンモックの場合背面の防寒が重要になる為、Under Quilt(UQ)とTop Quilt(TQ)が必要になる。

なので、アンダーキルトを作ろう!

というわけだ。
例のごとく急にアンダーキルト言われても困ると思うが、こういうものなので知らない方は見てきてほしい。

要はハンモックの下から吊り上げて背中を温める寝袋のような物と考えていただければ問題ない。

しかし、個人的にこのアンダーキルトに対してかなり疑問符が浮かぶのだ。
せっかくハンモックで軽量化している所をこんな大仰な防寒具を持っていくのは本末転倒ではないか?
何故マットだけでは駄目なのか?
マット+風を防ぐ程度の物では駄目なのか?

要は舐めていたのである。

というわけで、今回は「薄いUQじゃ駄目なの?」という疑問テストするためのUQをMYOGする。
あくまでテストで作る為、失敗した後の生地の無駄を最小限にする目的でサイズを度外視して素材それぞれの最大サイズに合わせて作ることにした。

 

明らかにデカイがテストなので良いのだ。

 

今回使った材料
1.1 oz Ripstop Nylon calendered※1
Climashield APEX – 2.5 oz/sq yd※2
1インチ PPベルトテープ
端材のウェビング
ショックコード
Mitten Hook
Mini Combo Hook

※1 calenderedとはカレンダーという機械を使った加工を施しているという意味で、ダウンや風等を通しにくい加工がされている。片面ないしは両面に光沢が出るのが特徴。
※2 Climashieldの中でもかなり薄い部類である。今回はあくまでも「薄いUQ」を目指しているためこれを選定した。

 

外側となるRipstop Nylonは防風とダウンプルーフ機能がついたcalenderdを使用する。
インシュレーション(中綿)にClimashieldを選んだのは軽量かつ抜群の保温能力※2だけにとどまらず、織物として強く出来ているため、縫う部分が少なくて済むという利点も考慮してのことである。
(※3 その機能性を高く評価され、米軍の寒冷地仕様の防寒装備に採用されている程である。)
化繊の寝袋などをご利用の方はおわかりになるだろうが、通常化繊のインシュレーションを使う場合は破れ等による偏りを防ぐため、抑え用の縫い目を入れる必要がある。
だが、Climashieldは一枚の織物として非常に強く出来ている(実際手で裂こうとしても簡単には裂けないレベル)ので、四隅を縫うだけで固定できてしまうのである。

 

縫い目に寄るロフトの潰れもなくなるので同じ厚さで防寒性向上の効果も期待できる。 ClimashieldはMYOGの味方だ。

 

これは作業負担の大幅な短縮が望めるばかりか、運用面でも偏りのために起こるコールドスポットの発生が起きにくく成るという利点もある。
ClimashieldはMYOGメーンにとってかなり使える頼もしい化繊インシュレーションなのである。

Climashieldのキルトはダウンのそれに比べて非常に簡単に作ることが出来る。
下図の様に中綿、生地、生地という風に折り重ね、外枠を縫い合わせて裏返すだけで出来てしまうのである。

 

裏返すので、表面どうしを内側に向けて重ねる。

 

枠を塗って裏返すだけのキルト制作なので、殆ど失敗はないと思うが、唯一ここだけは気をつけていただきたい。
全部縫った後に表裏が間違えていたら目も当てられないので、慎重になろう。

 

今回私は光沢面を表に採用した。表裏は好みで良い。・・・と思う。

 

後は縫うだけであるが、前述のとおり裏返すので裏返す口の部分は残そう。
ミシンをかけていると集中しすぎて勢いでやってしまうことがあるが、時には冷静になることも必要だ。

 

裏返すための口を残す。勢いで全部縫うと裏返せないぞ!!(当たり前)

 

サイドやトップ・ボトムに何かを仕込むときはここでやってしまおう。
私は吊り下げる土台にするため1インチ PPベルトテープをサイドに仕込んだ。

 

枠を縫って裏返した。サイドに縫いこんだ 1インチPPベルトテープが見えるだろうか。

 

この後、裏返し口を縫えば一枚のキルトとなる。
大物なので取り回しに苦労するが、技術面で難しい所も無く、頭も使わずに出来る。
ホントチョロい、個人的に夏用や濡れそうな場所に行くとき(沢登りとか?)なんかの化繊キルトを作るときはClimashieldで決まりだ。

 

吊り下げる用のウェビングを縫いこんで完成。ショックコードとフックを使って吊り下げる。

 

細かな機能を追加して完成。
今回のUQは失敗する要素がとても大きいため、私は極々簡単な機能しか入れなかった。
だが、ここが腕の見せどころなので、作られる方は各自自分の欲しい機能を入れていただきたい。

トップやボトムを絞る為の機構を入れてもいいかもしれないし、1インチPPベルトテープをサイド全体に入れるのではなく、必要な箇所だけに絞るのもいいだろう。
機能の組み込みこそ個性の光る場であり、他人の模倣から自分の道具へと昇華させる場でも有る。
いわばMYOGの醍醐味の一つであると言えよう。
これを楽しんで頂きたい。

 

試しに寝てみた。薄手だが室内では十分保温力があり、期待が持てる。

 

どうだろうか、化繊のキルトの作り方、簡単だと思うので、是非皆さんも挑戦していただきたい。
わかりづらい所など有ればコメントで指摘して頂ければ幸いである。

 

210cm×146cmのアンダーキルトに対して、最終的な重量は580g、悪くないが少し重い気もする。

 

これでタープ、ハンモック、UQと出来た、次はいよいよダウンのTopQuiltである!!
作るのも大変だったが、まとめるのも大変だろう。
しばしお待ちいただきたい。

ご注意

制作物の手順、サイズ、重量等はあくまで目安です。
個人にあったサイズや重量等、より良い方法は確実にございます。
どうか広い心でコンテンツをお楽しみ下さい。
画像やテキストの無断転載はお断りしております。
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