私の初めてのMYOGは、おそらく殆どの人がそうであるようにアルコールストーブであった。
それまで登山では山専ボトルにお湯を入れて、山頂でカップラーメンを作り食べていたのだが、なんかイマイチ味気ない。
美味しいのは美味しいのだが、お湯を入れて完成と言われても達成感が無いではないか。
山で美味しいごはんが食べたい!!白飯が炊きたい!!
わしゃ「山でご飯炊くマン」になりたいんじゃぁ!!
ガスバーナー?・・・・うん、ロマンがね・・・。
って感じでアルコールストーブに行き着いたわけである。
御存知の通りアルコールストーブも色々あって、まぁ何種類か試してみたが、siso-labさん経由で、「りるびわ~くす」さん考案のグルーブストーブを作った際に、あまりの使い勝手の良さにある種の到達点を見てしまい、これをある程度きれいに作れるようになった途端、アルコールストーブづくりに満足してしまった。
火を付けて3秒ほどで本燃焼に入り、後は本体の上に調理器具をそのまま置いておくだけ(五徳が要らない!!)というこの手軽さ、本当に素晴らしい。
私の中でこれを越える使い勝手の物は思いつかない。
華奢な作りなので取扱には注意が必要だが、ストーブ使う時に雑に扱うアホは居ないと思うのでそれも問題なかろう。
調子に乗ってアウトドア仲間に配ったりもした。
まぁめちゃめちゃ楽しかったのだが、この経験でMYOGに嵌るかと言われればそうでもなかったのである。
ただ、念願の「山でご飯を炊くマン」にはなれたので、こっちには嵌った。
まだこの頃は自分がミシンを使えるようになるなんて夢にも思っていなかった。