なんだか最近とても忙しく、ブログの更新が疎かになっていました。
9月頭に屋久島に行き、縦走を予定しているため、その時に使うバックパックと夏用寝袋を作っているのです。
特にバックパックは初めて作るものなので、すげー時間がかかってしまっています。
いろんなバックパックの機能を参考にしてゼロから設計を考えていますので手際が悪くて時間ばかりかかります。
そのためブログの更新が滞っています。
そんで、バックパックがどう見てもダサくなる未来しか見えなくて絶望しています。
九重縦走日記、2月以上前の記憶ですが、覚えてるもんですね。
前回までの記事はこちらです。
では続きから始めていきましょう。
三俣山Ⅳ峰
取り敢えず腹ごしらえと大休憩をとったことで体力も回復したので、三股山Ⅳ峰に向かいます。
が、先程の団体さんが先行されているため、少し気まずい気持ちを引きずりながらとなりました。
なんだかなぁと思いながら登ったので、Ⅳ峰の写真が一切ありません。
取り敢えずⅣ峰のピークを踏んだところ、団体さんが「南峰にいくかどうしようか」みたいな話をされていたので、先行するためにすぐに南峰に向かいます。
Ⅳ峰から南峰への道は樹木が生い茂り、連日の雨による登山道の湿りがまだ乾いていない感じでした。
ズルズル滑りながら南峰を登っていきます。
途中何箇所か樹木が生い茂り、トンネルの様になっている箇所がありました。
枝葉でザックや腕を擦るような感じでしたので、注意して進んだほうが良いですね。
と言った所で南峰に到着、ここから東側に抜ければ憧れの坊がツルにつけるはずです。
三俣山南峰
道の悪さからうすうす感じていましたが、南峰には人影が見当たりません。
早速、坊がツルへ下る登山道を探します。
南峰山頂は思ってたより広く、色んな方向に踏み跡があります。
踏み跡から東側の坊がツルへ抜ける登山道を探しますが、よくわかりません。
取り敢えず真東に抜ける踏み跡をたどるも行き止まりに付き当たり、一旦引き返し地図を確認することに。
ヤマケイオンラインで計画を立てている時には気が付きませんでしたが、山と高原地図で見ると、南峰から坊ガツルルートは破線ルートになっています。
※破線ルート:道が解りづらかったり、廃線に近かったり、難易度が高い等、いわゆる難ルート
事前にいくつかの地図をみておくのも大事ですね。
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えぇ・・・破線か・・・・。と思っていたら、山頂から北東方面に当たる踏み跡より登ってくる登山者の方が見えました。
坊がツルからの登山道から登ってこられたのだと思い、聞いてみることに。
私「すいません、そちら坊がツルに抜ける登山道ですか?」
登山者の方「いや・・・・?昔は使われてたみたいだけどね・・・。」
えっ???
「・・・あなたは何処から来られたんですか?」
と聞きたいのを我慢して(雉撃ちかもしれないので)、取り敢えずその登山者が来られた方向に向かってみます。
踏み跡が途切れず山の斜面に向かっており、正解の雰囲気が出ています。
進んでいくと視界が晴れ、眼下に坊がつると思われる湿地が見えてきました。
三俣山南峰東~坊ガツル(破線ルート)
写真の見え方でおわかりでしょうが、南峰東側のルートはめっちゃ急斜面でした。
等高線の密度からうすうす勘付いてはいましたが、実際に見ると、「崖かな?」って感じです。
降りれるのかすげー不安になります。
うんこれ急登というより直登だわこれ・・・・。破線ルート恐るべし。
まぁ結論から書いてしまいますが、
いやーーーーーーーーーきつかった!!!
このルート、おそらく登る分には手応えのある難ルートだと思いますが、下りはめちゃめちゃきつい地獄のルートです。
途中、段差の後に道が途切れていて滑落に怯えながらジャンプする場面や、背丈ほどある段差から降りる場面などともかく
「下山時の疲れない足運び?・・・いや、ここ破線ルートですけど?w」
といった感じで、足を奪う段差の連続、トレランシューズで来ていた私はつま先が靴に当たることキツツキの如し。
絶対つま先に内出血させつつ大腿四頭筋なくして膝をぶっ壊すマンになって降りていきます。
樹木を頼りにするか、尻シェードでなければ降りられない様な斜面で、まさに全身運動です。
コースは樹林帯ですので、自分がどの程度降りているかもよくわかりません、一体いつまでこの地獄が続くのかもわかりません。
「三俣山西峰からすがもりまで降りて坊ガツルに向かったほうが良かったな」なんて後悔しても、今更直登の登り返しは体力的に無理があります。
途中で登ってこられる「山男ブラザーズ(ガチ)」みたいな方達とすれ違いましたが、そのときも
私「こんちわー!いやーこのコースキツイっすねー!!」
ガチ「こんにちわ、ハァハァ、下りは危ないね、ハァハァ」
と息も絶え絶え、話しかけちゃってすいません状態でした。
ガチ勢に危ないと言われ、初心者丸出しの私としては絶望感に苛まれながら降りていきます。
バリエーション等やられる上級者の方から見れば鼻で笑われるでしょうが、こっちは必死です。
写真撮ってる余裕はありませんでした。
というかこの登山記、全体的に写真少ないのは、完全に疲労のせいです。
それでもブロガーか!?と言われそうですが、仕方ありません。すいません。
ともかくキツイこのコース、下りはもう二度とごめんです。
登りは体力を酷使するタイプなのでそれなりに楽しそうではありますが、下りは怪我するタイプの難しさなので行かれる方はお気をつけて。
緊張感の連続でしたが、徐々に高度も下がり、もうそろそろ終わるかなと思っていた所で気合を入れ直す看板が
確かにまだありました。
が・・・・足がもう限界です。
つま先は靴に当たりすぎてジンジン痛みます。
それを防ぐため、キツく縛った靴紐に圧迫されたのか、左の足の甲にも鋭い痛みが走るようになりました。
最近の流行りも影響して、登山はトレランシューズで十分みたいな感覚で居たのですが、甘かったようです。
今履いているトレランシューズは La Sportiva の Ultra Raptor Goretex なのですが、足にあっていないのか、私の登山技術不足か、両方か、このコースの様に何度も段差を飛び降りる場合は足へのダメージが顕著に現れました。
要は着地の度に靴の中で足が滑ってつま先が靴の先端の内壁に当たるのが原因なのでしょうが、これはトレランシュ―ズでも足型に合う物ならば防げるのでしょうか?
ミドルカット以上の登山靴であれば、脛で体重を受ける事が可能なので、もう少しマシなのではと考えますが、足の甲を締め付ける他無いトレランシューズではどうしても段差が多い下山時に足先が当たってしまうのではないかと予想します。
技術でなんとかなるものなのですかね?よくわかりません。
この経験から私の中で登山靴再評価の流れが来ています。
重くて大げさ、ともすれば野暮にもとられかねない登山靴ですが、やはりそこは登山用の靴、考えられているのです。
トレランシューズについては軽い荷物やロングハイクを背景としたUL文化からの影響で評価されているのだと思いますが、通常装備でアップダウンの激しい縦走登山においては「可能」なだけで「十分」ではないなぁと言うのが個人的な印象です。
私自身の登山技術が向上したり、足がもっと強くなったり、合うトレランシューズが見つかれば、また印象が変わるかもしれませんが、今の所は登山にはやっぱり登山靴の方が良いかもと考えている感じです。
だいぶ下りの角度がゆるくなり、今度こそ終わりが近づいている予感にテンションが上っていたら、もう一組の登山グループとすれちがいました。
軽装でいかにもトレランやりますといった感じの男性一人、女性2人の3人組です。
話してみるとこれから南峰まで登るようです。
ともかくやべぇ登山道であったこと、とんでもねぇ段差の連続な事を話すと、やめとこうかみたいな感じになられていましたが、
他の登山客(山男ブラザーズ(ガチ))も登られていた事を伝えると「じゃぁ登ります」とのことでした。
あの人達、無事に帰れたかなぁ。
コースタイム1時間半の登りだから体力勝負なだけで怪我はそうそうしないとは思うんですけど。
坊がツル
トレラン3人組と別れて直ぐ、樹林帯を抜けました。
そして道も平坦に変わっています。
ようやく緊張感がほぐれてきました、本当に怪我もなく、コケもせず生きて帰れてよかった。
神様に感謝です。
こんな時とうんこが漏れそうな時にしか思い出しませんが、かえっていつもお願いしてるよりは良いのかもしれませんね。知らんですけど。
しばらくは目線の高さの草木が生い茂る中、進んでいきます。
と、急に視界がひらけます。
あたり一面の湿原と、そこに立つ看板が。
このへんでテンションはマックスを振り切っています。
坊 が ツ ル ど ー ん ! !
来たっっ坊がツル!!!
きょうはここまで!!
続きは多分だいぶ先!!
ではまた!