創って登って考えて、作って登って考える。

eno sub7が気になるので同じサイズで作ってみた。

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初めてのハンモックキャンプを経て、ハンモックフリークへの道を歩みだした私は以前にもましてハンモック情報を集めるようになる。
現在のハンモックキャンプを調べると言うことは、Ultra light(UL)思想を調べる事とほぼ等しく、当然私もUL思想の影響を受けて装備の軽量化・簡略化にも興味がでており、超軽量ハンモックeno sub7(7oz(198g)よりも軽いという意味)が気になっていた。

eno sub7 spec sheet
maximum capacity of 300 pounds.
(最大耐荷重 約136kg)
Packed Dimensions: (L x W) 4″ x 4″
(パッキングサイズ 約10cm×10cm)
Unfolded Dimensions: (L x W) 8′ 9″ x 3′ 11″
(本体サイズ 約2.66m×約1.19m)
Weight: 6.5 oz.
(重さ 約184g)

本体だけなら140g台という破格の軽さを誇るsub7ではあるが、海外のレビューなどを見るに、「体重80kgしか無いのに破れた」だの「狭い」だのマイナス評価も目立っている。

買うか買うまいか、・・・いや待てよ、ハンモックなら作れるぞ・・・・。

ということで、余っていたHEXON2.4生地(耐荷重400ポンド、約181kg)を使ってsub7と同サイズのハンモックをMYOGしてみることにした。
今考えると、軽さにフォーカスしてるのにハンモック生地としてはかなり厚手のHEXON2.4を使う時点で色々見失っている。
昔から商品の耐久性に拘りがある為、「裂ける」というレビューが相当気になっていたのだろう。
ともかく当時の私はenoを舐めまくっていたので、「sub7より軽くて丈夫なやつ作ってやっから待ってろよ!!」ぐらいに思っていた。
バカなやつだ、誰が待つんだ。

そんなこんなでeno7のサイズをパクって作ったハンモックがこちら。

 

POPPY REDという色らしい。なるほどPOPPYだなと思いました、まる。

 

折りたたまれた生地の状態で見ると「うわっ派手やな・・・」と感じた色もハンモックにすると割とハマる。
ハンモックの懐の深さよ。
なんと話のわかる奴だ。

で、まぁ結果から言うと完全に失敗だった。

先ず重量、本体のみで259gとsub7の140g台には程遠い。
ほんで寝心地、これがまた悪い。
通常ハンモックは本体方向に対して斜めに寝るのだが(diagonal position)、このハンモックは長さも幅も狭くて斜めに寝ると脚か腕が出てしまう。
軽くもなく、寝心地も悪いという何のために作ったかよくわからない代物が出来てしまった。

 

三巻押さえを初めて使ったが、めっちゃむずかった。無心にならないとすぐにぐちゃぐちゃになって修行かと思った。

 

出来上がって重量測って凹んでから初めて計算したのだが、sub7よりも軽く作ろうとすると、1.2oz/yd 2の 1.2 oz ROBIC XL Hybrid ripstop nylon 生地を使うしか無いことが解った。

しかしその耐荷重は250ポンド(約113kg)、sub7の 300ポンド(約136kg)以下である。
重さで勝っても耐久性で劣れば意味はない。さらに言えば寝心地が悪いハンモックをこれ以上創る意味もわからない。
というわけでeno sub7への興味も薄れていった。

さらばsub7。

って書いててenoのページを見てみたらsub6なるものが登場している。
やるな!enoめ!

 

以下どーでもいい考察

sub7の生地はripstop nylonであるが、本体重量を見てもripstop以外の地の生地はかなり薄い物を使用していると思われる。
極薄生地を補強するためripstopとしてダイニーマを使用しているらしいので、静止荷重では300ポンドを稼げるが、運用上の数字はかなり落ちるのではないか。

つまり、面での圧力に対してはダイニーマのリップストップが荷重に抵抗する主な役割を果たし、その他大部分の地の生地はダイニーマ同士を繋げる役割でしか働かないため300ポンドを稼げるが、運用上きれいに面での圧力がかかるとは限らない。

例えばボタンなどで一点に圧力が集中した時、その部分の地の生地が圧力に耐えきれず裂けてしまうのではないか、ハンモックに人が乗っていると常に張力が働いている状態なので、そこに少しでも裂け目が出来たらダイニーマのリップストップも意味を成さず一気に裂けてしまうのではないか。

だから裂けるというレビューが散見されるのではないかと考察する。

 

  • B!

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