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正常性バイアス リコール関連でSUBARUから5万円もらった話

更新日:

本日SUBARUから簡易書留が届く。
タカタのエアバック関連かなぁ、発覚した後でディーラーに車検だしたし、担当の営業さんが確か大丈夫って言ってたのに・・・・。
リコールかなぁ、めんどくせぇなぁとか思っていたらどうやら違うらしい。
お詫び状と共に普通書留で5万円分が入っていた。

なんだか色々お騒がせしていたSUBARUであるが、検査資格のない者が検査をしていたのでリコール作業がでたらしい。
ほんで、私の場合、法定点検と同時にリコール作業をお願いしたのでその経費?作業費?をキャッシュバックしてくれるとのこと。

 

へいへい5マンえーん!うひょー!!

 

そーいえば車検の時に担当さんが何か言っていた気がする。
車検から貰うまでのラグがあったことと、新年度の仕事に忙殺されて、すっかり忘れていた。
心情的にはイキナリ5万円が降って湧いたので小躍り状態でブログを更新している。
お金持ちのおじさんが急にやってきて、お小遣いで5万円くれたみたいな感覚だ。

・・・いや、チョット待てよ、急にやってきて5万円くれるおじさんは怖いな。
見返りに何を要求されるか分かったもんじゃないからな。
というか私もおじさんなので、「おじさんにお小遣い5万円くれるおじさん」ってなんだか狂気じみている。
その点SUBARUは大企業なので安心だろう、変なことを要求したりはしないはずだ。
うんまぁリコールのお詫びに法定点検の費用の一部を負担しますって書いてあるし。
・・・・何の話をしてるんだ?うん?

まぁともかく、私は今回の不正について、大した問題だとは思っていない。
これを正常性バイアスだと揶揄する人も居るだろうが、何故問題視していないかの理由を述べたいと思う。

 

ともかく私はSUBARUが好きだ。

走破性やエクステリアデザイン、乗り心地が好きだ。
それより何より「ドライバーを守る」という信念に裏打ちされた高い安全性能が好きだ。

昨今、車の話になると、必ずと言っていいほど燃費の話が出てくる。
カタログにも必ず記載されているし、ユーザー同士の話でも「リッター何キロ?」は欠かせない話題だ。
不況に裏打ちされたいわゆるコスパ至上主義の台頭がその遠因だろうとは思うが、個人的にはこの燃費至上主義に非常に疑問があった。

「車って怖くね?」

という考えがあったからである。
燃費を求めれば車重を軽くする必要がある、車重を軽くすれば自ずとボディの鉄板も薄くなる。
技術革新で剛性の高い素材が出来ているとは言え、厚さ(太さ)=強さであるのは異論がないだろう。
事故の際にボディの剛性が高い程ドライバーの生存率が上がる事も想像に難くない。
(勿論シートベルトを着用し、エアバックなどが正常に働く場合である)
安全性を求め、剛性を高めれば自ずと車重がかさみ、燃費が悪くなってしまうのは自明だ。
それなのに燃費燃費と言われてもピンとこない。

 

車は高い

そもそも私は東京に長く住んでいたので、「車を買う」という行為にすごく抵抗があった。
何が悲しくて数百万も出さなきゃらんのや、電車なら数百円やぞ!!殺す気か!!あぁこら!!

というわけで、自ずと自家用車は軽自動車にしようかなぁと思っていたのである。
ちょうどスズキからハスラーが発表されたのも相まって、漠然とハスラーにしようと考えていた。
燃費もいいし、走破性もそこそこありそうだし、丸目が可愛いし。

そんな私が安全性能について考えるようになったのは、ある日の仕事帰り、軽の箱バンの後ろから2tトラックが突っ込んでいる事故現場を見てからである。
突っ込んでいたというよりも突き刺さっていたという方が表現として適切であろう。
軽箱バンの後部座席から運転席のすぐ後まで2tトラックがぶっ刺さっていたのである。
更に、2tトラックの荷台にはバイク数台が係留されていたのだが、そのバイクは立ったままの状態であるのに驚愕した。
つまり、軽の箱バンは「2tトラックの荷台に係留されたバイクが倒れない程度の衝突で後部から運転席の後ろまで突き刺さる」程度の強度しかないのである。
え、死ぬじゃん、走る棺桶じゃん。

死ぬのは嫌じゃん?なら軽は止めるじゃん?
というわけで安全性能に関して意識する様になったのである。

不注意で人を殺してしまったり、自分が死んだりする物が車である。
燃費も勿論大切だが、一番大切なのは命じゃないか?
燃費がいくら良くても自分が死んだら意味がない。
燃費がいくら良くても他人を殺してしまったら意味がない。
この事件からコスパってなんですかと考えてしまう日々である。

 

安全だけでも駄目だよね。

とは言えくっそ高い買い物なので、ガチガチに安全ならそれでいいかと言われたらそれは違う。
もちろん格好良くないと嫌だし、アウトドアスキーなので悪路走破性もある程度欲しい。
で、色々試乗してみた結果、SUBARU XVに決めたのであった。
安全性能安全性能うるさく言ってるその実、外観に一目惚れしてしまったからなのだが・・・。

SUBARUは昔から安全性能に対して力を入れている企業である。
今更私が説明するまでもなく有名なEyeSight、現在の事情は知らないが、私が車を購入した2015年時点で予防安全性能では頭一つ飛び出ていた。
というよりはあの時点ではSUBARUだけが予防安全機能に本気だったのである。
他社の予防安全装置は取ってつけたようなお粗末な品が多く、単にカタログ記載の為のものにしか見えなかった。

XVのデザインが気に入って購入を決めたが、調べれば調べるほどSUBARUの安全性能に対する本気度がわかってくる。
設計の段階から走行中、衝突前、衝突後の全てに置いて高いレベルでの安全対策がなされているのである。

もしセールスだけを追求しているのであれば、燃費を最も重視するであろう。
なぜなら前述したとおり、昨今の車の価値と燃費は切っても切り離せないものだからである。
その際、衝突安全性能が犠牲になるのも前述のとおりである。

つまり、出来上がってくるプロダクトを見ればSUBARUはセールスよりもドライバーの安全を重視している事は自明なのである。

長々何を書きたかったのかと言えば、検査する人間が資格を持っていようと無かろうと、SUBARU車の高い安全性は揺るがないという事なのである。
今回の不正の内容は、端的に言えば日本独自のルールである0回目車検の際に試験する者が資格を有してなかった。
というもので、0回目車検自体は行われていたのである。
ましてや毎日毎日行われる検査であり、技術的な問題に資格の有無が影響するとは到底思えない。

 

完成したプロダクトを見れば企業姿勢が解る。

例えばペラペラな箱バンの0回目車検の担当者が資格を持っていたからと言って、安全性が高いとはいえないのと同じで、試験者の持つ資格の有無で製品の安全性能に変わりが出るはずがない
設計の時点からドライバー目線での安全を考え、万が一の時に命を守るものづくりをしているSUBARU製品の安全性能が今回の件で揺らぐことはない。
つまり、今回の不正に関してユーザーである私に不利益があるはずもない。

以上が今回の件について個人的な見解である。

とは言えルールはルールなので不正の責任は何らかの形で取らねばならないだろう。
というわけで5万円なんだろうが、棚から牡丹餅状態の私にとっては嬉しいだけなのである。
ありがとうSUBARU!また新しいギアが買えるぞ!!WOOOOHOOOOO!!

 

人によっては何を言っても正常性バイアスにしか見えないかもしれない。
だが、私にとっては私の考える理屈で納得できることが大事なのである。
ともかく5万円もらえてラッキーだったというお話。

また次の車でもお願いしたい。

 

追記

このトピックを投稿して直ぐにこんな記事が

 

スバル、燃費改ざん数百台 来週にも調査結果公表
http://www.sankei.com/affairs/news/180419/afr1804190013-n1.html

 

そりゃ無いぜ、スバルちゃん。
検査についてはさほど問題とは思わなかったけど、この燃費改ざんは単なる騙しじゃないか。

何でこういうことしちゃうかなぁ、なぁなぁが過ぎてるんと違うか。
せっかく褒めちぎったのにがっかりだわ。ないわー。
この件に関しては全く正常性バイアスが働かない、見損なったぞSUBARUよ。

  • B!

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